栄養素について
野菜や肉、魚など食材は加熱調理を施すと栄養素は失われていきます。
そこで、健康の維持に欠かすことができない各種栄養素を効率よく摂取することができるサプリメントはますます需要が高まっています。
今回ご紹介したいのは、「カルシウム」のサプリメントについてです。
カルシウムは、皆さんもご存知の通り骨の維持や成長において欠かすことができないミネラルの一種です。
年齢を重ねるごとに減っていく骨密度、骨粗鬆症の予防にもカルシウムを摂取することは重要です。
カルシウムが含まれている食材といえば、魚、そして牛乳やチーズなどの乳製品が代表的です。
カルシウムの摂取量は、男女の性差や各年齢層によって違います。
厚生労働省が目安として発表している1日あたりの必要カルシウム摂取量は、思春期の年齢層では男子が1100mg、女子が850mg。
18~29歳までの成人は男子が900mg、女子が700mgとされ、年齢が高まるごとに必要摂取量は増加していきます。
そして、妊婦さんは800mg前後のカルシウムが必要になります。これは胎児に移動するカルシウム量が150gということを考慮した上での試算です。
実はカルシウム含有量は、魚よりも乳製品の方が優れています。
乳製品を摂取する習慣のなかった日本人
しかし、近代まで乳製品を摂取する習慣のなかった日本人は、慢性的にカルシウムが不足していると言われています。
そこで、カルシウムのサプリメントが登場します。
ただし、摂取時の注意としてカルシウムのサプリメント単体だけでは効果を発揮しません。
最低限、マグネシウムを同時に摂取できるものを選ぶ必要があります。
マグネシウムはカルシウムとバランスをとった上で筋肉の収縮を調整していますが、一方だけを取りすぎると調整が上手くいきません。
狭心症や心筋梗塞といった恐ろしい病気のリスクを高めることにつながってしまいます。
しかも、マグネシウムと一緒に摂取すればいいだけというわけではありません。
カルシウムは、非常に吸収率の悪いミネラルです。
これは、サプリメントの場合も同様です。例えきちんんとミネラルと摂取しても大部分のカルシウムが吸収されずに排出されてしまうのです。
ではどうすればよいのか、お手上げじゃないか。いえいえ、そんなことはありません。
吸収率を上げるためにはマグネシウムだけでなく、ビタミンやミネラルと併用して摂取することをおすすめします。
特に、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、コラーゲンを作るビタミンCは同時に軟骨の強化を図ることができるのです。
私も調べるまでカルシウムのサプリ単体で摂取することが多かったですが、あまり良くないということがわかってからはビタミンやマグネシウムと摂取するようにしています。